洪水や土砂崩れなど自然災害に備えておきたい防災アプリ「全国避難所ガイド」
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昨晩、大雨と雷音の轟く中、携帯がけたたましいサイレンのような音で鳴り響いた。
音の鳴りやまないi-Phoneを取り上げると、一件の通知が表示されていた。
どうやら、家の周辺に避難準備情報が発令されているらしい。
リンクもなければ、地図の情報もない。
ただ、避難準備情報が発令された。それだけの情報だった。
で??
えっ??
避難準備情報とはつぎのようなものに分類されるらしい。
1.人的被害が発生する災害の可能性がある場合に「災害時要援護者」(身体障害者や老人、子供などのいわゆる災害弱者)を早期に避難させるために、自治体が発令する避難準備情報に基づき、要援護者を避難させることを言う。
2.災害時要援護者ではない人々に対して、避難準備情報を発令することで、避難を具体的に準備してもらうことを言う。
具体的に準備ってなにすればいいの?
どこに逃げればいいの?
だれに聞けばいいの?
まだ引っ越して1年ほどしか経っていない僕は、近隣の詳細な情報を知らない。
現在地で土砂崩れは起こる可能性はあるのか。
そして洪水などで水没する危険性はあるのか。
わからない。頭で考えてもいい案は浮かんでこなかった。こんな時に出来ることは一つしかない。
そう、ググるのである。
検索キーワードに「土砂崩れ 福岡」と入れて検索した。
その結果表示されたのがこれだ。
困惑した。
そして絶望した。
こんな地図は小学校以来見ていない。
どこか懐かしさすら感じるレトロな地図だった。
この記事を読んでいる人にとってはこう思うかもしれない。「そんなの、福岡みたいな田舎だけでしょ。」
だが、そうではない。
「土砂崩れ 東京」で検索し、上位表示されたサイトの新宿区の地図がこれだ。
この地図を見て、自分のいる位置の危険性を判断し、確実に避難出来る人がどれだけいるだろうか。
クローゼットに防災グッズを用意してても、災害保険に加入してても、確実に正しく避難出来なければ、自然災害に対して余りに無力なのである。
防災アプリ「全国避難所ガイド」
どこかに現在地から最寄りの避難場所までGoogleマップでナビしてくれるようなアプリがあればいいな。
ついでに土砂災害危険箇所や、洪水で水没の危険性がある地域もGoogleマップで表示してくれるアプリがあればいいのに。
なんて考えて探してたら、見つかった。
福岡は警報や注意報はほぼ解除されたので、試しに広島を参照してみた。
インストールすると、Googleマップのような地図でわかりやすく表示してくれる。
地図中心の避難警報などの情報もこのとおり。
土砂災害の危険のある場所や
水没、浸水被害が予想される場所も表示される。
どのくらい浸水する可能性があるのか、目安も確認できる。
AEDのボタンはポチるとバグるので注意してほしい。
フィルタ機能では、つぎの項目を表示、非表示にできる。
正直、僕が住むような田舎であれば、避難所くらいしかないし、避難所と危険箇所さえわかればそれだけでも充分役に立つアプリだけど、首都圏であればほかの項目も役に立つかもしれない。
災害時に一番大事なのは、「情報」だ。
一夜明けてこのアプリに気付いたものの、昨晩の時点で避難警報が発令されたとしても、僕は避難を躊躇っただろうと思う。
避難所に指定されている最寄りの小学校は、川を跨いだ向こう側にあり、さらに我が家よりも低い位置にあるからだ。
もし仮にこのアプリをインストールする前に洪水や土砂崩れが起こるレベルの大雨が降っていたらと考えると、雨が収まってよかったと思うばかりだった。
「情報」がなければ、自分の頭で判断するしかない。
でも、その判断はいつも正しいとは限らない。
万が一とも言えないくらいの頻度で起こる自然災害の脅威にさらされた際に、素早く正確な情報を手に入れるためにも、生活アプリのフォルダの中にでもインストールして役立ててほしい。
備えあれば憂いなし。