STAP現象が証明された?小保方晴子氏を正しかったとする記事はデマ?
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小保方晴子さんが「STAP細胞はあります!」って言った話から何周回ったのかわかりませんが、多能性細胞研究の話題です。
とある記事を読みました。
けっこうな数がブックマークされているので、読んだ方も多いのではないでしょうか。記事の内容は2015年11月27日の論文の話で、なぜ今更取り上げたのかわかりませんが、かなり反響は大きかったようです。ネット上では記事を誤解する人も見受けられました。
たしかにここだけ読んだらミスリードする文章ですよね。
そして、もしもSTAP細胞論文が取り下げられていなければ、体細胞のなかに多能性が存在することを外部刺激によって最初に証明していたのは、小保方氏になるはずだった。
ぼくは理系でも語学堪能なわけでも無いので、元の論文を読んでも何のことやらわかりませんが、随分と前にガセネタとされた内容ということらしいです。
こういう時のはてブほんとに助かります。大感謝です。
STAP現象、米国研究者Gが発表…小保方晴子氏の研究が正しかったことが証明 | ビジネスジャーナル昨年12月にフルボッコされた「小保方晴子さんへの不正な報道を追及する有志の会」というブログ記事http://bit.ly/1MgMSSd のコピペ記事。おかしな点をまとめたものはこちら http://bit.ly/1MgMXp9 念のため
2016/03/19 17:24
前も同じ騒ぎになったiMuSCsに関する論文
元の記事は12月に書かれた内容とほぼ同じ内容のもので、前回元の論文を熟読された方も居たようです。
記事は長いが要約すると
ネイチャーの姉妹誌「Nature.com SCIENTIFIC REPORTS」に、
「STAP細胞」と同じではないが、「STAP現象」という
細胞の初期化が存在したことを示す論文が掲載された、
小保方晴子さんの研究結果は正しかったのだ。という内容。
これが真実なら大変だが、
実際に書かれていることは違った。
引用:ばるかんろぐ! 【デマ】ネイチャー姉妹誌にiMuSCsに関する論文が掲載、小保方晴子氏の「STAP現象は存在した」との情報がネットで拡散、しかしこれは曲解でした
小保方論文は「多能性細胞は色んなグループが食い違った結果を報告してるから論争が尽きないね」と他の論文とまとめて言及されているに過ぎない。 pic.twitter.com/PVKQs2W86K
— 祥太 (@shota_) 2015年12月12日
STAP現象が唐突にトレンド入りしてるけど、調べたらどうやらこの論文が火元らしいhttps://t.co/Mi76HgmlWF
— dqndoc1019@花粉症辛いわぁ(涙 (@dqndoc1019) 2015年12月12日
うーん、「傷害を受けた骨格筋由来の細胞の中で部分的に多能性があるっぽいのを見つけたよ」くらいの話なんだよなぁ。
道は遠そうだw
ネイチャー姉妹誌にiMuSCsに関する論文が掲載
— 祥太 (@shota_) 2015年12月12日
↓
「小保方晴子さんへの不正な報道を追及する有志の会」ブログがバイアスをかけて紹介
↓
アフィブログが「STAP現象は存在した」として流布
↓
Twitterで「小保方氏の発見は真実だった」として流布される
この流れ、地獄だわ。
これは地獄の再来かもしれない。
アフィブログやまとめサイトでは拡散されていないようですが、とりあえずツイッターでは拡散されている様子。これの流れについてはやまもといちろう氏も一言。
上田眞実がまたガセネタを流したというので見物しに行ったけど、書いた上田はともかくあの内容を信じてしまう側のリテラシーだてちょっとヤバくないかと思った。 https://t.co/Lu9KorDJ9j
— やまもといちろう (@kirik) 2016年3月19日
そんなの釣られる訳ないじゃないですか…(震え声)
木星通信=上田眞実さんとは
「上田眞実」という執筆者名をぐぐってみたら木星通信という残念な名前につながりました。あーはいはい。 / “STAP現象、米国研究者Gが発表…小保方晴子氏の研究が正しかったことが証明 | ビジネスジャーナル” https://t.co/4GOg4PPuz9 #demagogue
— ゆうくぼ (@yu_kubo) 2016年3月19日
ジャーナリストの上田眞実さんはツイッターもやっているようです。
ビジネスジャーナルに長編寄稿しました!
— 木星通信 (@irakusa) 2016年3月8日
甘利明元大臣、テレ東取材を中断し提訴「日本は終わりだ。もう私の知ったことではない!」 https://t.co/wRAdJn5SHx @biz_journalさんから#甘利明 #スラップ訴訟 #日本なんてどうなってもいい!
この記事でも「文=上田眞実/ジャーナリスト」となっていますので、@irakusaのアカウントがご本人で間違いないようですね。直接リプライで訪ねている方も居て、編集部が内容を確認していると思われるようなツイートもありました。
@ShinHiroi タイトルは編集部がつけまして、表示文字数の関係で省略したんだと思います。
— 木星通信 (@irakusa) 2016年3月19日
私が送った原稿のタイトルは「小保方晴子さんの発見は真実だった!アメリカの研究者グループがSTAP現象を証明」だったと思います。
編集部はより正確な表現に訂正したんだと思います。
ツイートの内容では、タイトルはビジネスジャーナルの編集部がつけたようですね。
拡散される「小保方晴子さんが正しい説」
STAP現象、米国研究者Gが発表…小保方晴子氏の研究が正しかったことが証明【ビジネスジャーナル】 https://t.co/nmDCCnQhED
— サイゾー (@cyzo) 2016年3月18日
うーむ、結構リツイートされてますね。ちなみに研究者Gというのは研究者グループのことらしいので、匿名の研究者Gさんのことではないそうです。
・STAP現象 が再現されたのではない
— イスカリオテの湯葉 (@yubais) 2015年12月12日
・小保方論文が再評価されたのではない
・載ったのは Nature ではない
という事だけ理解すればいいと思いますよ
最後の部分については今回の記事はちゃんと書かれているものの
2015年11月27日に英国科学雑誌「ネイチャー」姉妹版のオープンアクセスジャーナル「ネイチャー・サイエンティフック・リポーツ」に掲載された。
引用:STAP現象、米国研究者Gが発表…小保方晴子氏の研究が正しかったことが証明 | ビジネスジャーナル
内容については「うーむ」以外の言葉が思いつかない感じ。それにしてもなんで今頃またこういう話が出てきたんだろう。謎です。
出典:Google
Exiciteニュースにも掲載されてるし、これほんとに勘違いしちゃう人が結構出てきそうな予感。
元の論文では、
- 以前からSTAP現象と似た研究は沢山行われていた。
- 「STAP現象」に似たもの(iMuSCs)は存在する。
- 小保方晴子さんの研究が正しかったことを証明するものではない。
ということ程度のもののようです。元の記事を鵜呑みにして会社で話したり、ツイートしたりすると恥ずかしい想いをすること請け合いのようなので、皆様もお気を付けください。
それではっ!